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漢検を国語力向上に活かす

漢検の受検者数トップ3(2019年度第2回)
1位  3級 175,245人(45.7%)
2位 準2級  93,759人(34.7%)
3位  4級  85,673人(50.5%)
*カッコ内は合格率です。

日本漢字能力検定協

この結果からは、日々の学習の成果というより高校入試の内申対策のため中3生を中心に受検をしていると推測できます。
内申書の中で漢検はどの程度の評価なのかは分かりませんが、中学校での学習の成果の一つとすることは大切であると思います。

検定は合格すること、資格(級)を取ることが大きな目的となる。
もちろん、そのことを否定するつもりはありませんが、どうしても短時間で合格できればいいとなりがちです。

やはり合格するまでにどのくらい勉強をしたのかが大事な要素であると考えます。
具体的には、漢検の問題集を2〜3周くらい勉強してから受検するくらいはしてほしいですね。

漢検の中で特に大事だと思うのは、「熟語の構成」と「同音・同訓異字」と「対義語・類義語」です。

「熟語の構成」は、一語一語の漢字をどのように組み合わせで出来上がったのかを知ることができる。 
だから、熟語の意味をより深く理解したり、覚えたりする上で非常に役に立ちます。

また、「同音・同訓異字」は、同じ読み方の熟語で意味が異なるものです。
文章を読んだり書いたりするときに、適切な同音・同訓異字を使うことが求められます。

最後に「対義語・類義語」は、対比や言い換えをするときによく使われるもので、文章読解の重要なカギとなることも多いです。
また、記述問題の解答を書くときに、文章中の長い語句を字数の少ない熟語に置き換えが必要なときにも必要となります。

これら3つは文章の意味を理解したり、適切な文章を書いたりするときに重要な役割を果たすことが多いですが、多くの生徒が苦手としているようです。

漢字の知識は、文章読解において強固な土台となるものなので、時間がかけてしっかり自分のものにしてください。

この記事を書いた人
滝沢進学塾

歳弘 明(としひろ あきら)
滝沢進学塾塾長(指導歴20年)
岩手県出身/盛岡一高卒/北海道大学農学部卒
勉強や受験で困ったときの強い味方。指導対象は小学生、中学生、高校生。塾長が学年や教科を横断的、総合的に指導するのが特徴。

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