【高校受験】中3の2学期のテストが悪かった時の対処法

中学生|高校受験

中学3年生の11月〜翌年1月までは期末テスト、実力テスト、模試テストなどテストが続きます。

テスト結果が出るたびに不安な気持ちが大きくなって、

「テストの点数がなかなか上がらない」
「どう勉強したらいいのか分からない」
「不安で勉強が手につかない」

と訴える生徒が急増します。

そんな受験生のために、どんな心持ちで勉強すればよいのか?どのような勉強をしたらよいのか?

ということについて書きました。

受験の不安や心配を軽減するために

テストの結果は気にしないのが一番いいのですが、気にするなと言えば言うほど、気になるのが人間の性(さが)というものです。

だから、気にしないようにするのではなく、受験の不安や心配は無くならないということを理解したうえで、少しでも軽減する方法を考えたほうが現実的です。

先を見据えた計画を立てる

大事なのは、次のテストの点数であり、入試の点数です。過去の点数がどんなに悪くても、これから先の実力テストや模擬テスト、そして入試で目標点を取るために何をすべきかを考えましょう。

テストの結果はすでに過去の出来事であると受け入れて、新しい目標を設定することや重点的に勉強する内容を決めることが大切です。

勉強を1日1日積み重ねることでしか成績を上げられないのだから、1日1日の積み重ねを確実に行うために計画を立てることです。

計画倒れに終わらないようにするコツは、1週間に1日は予備日にすることです。計画は遅れることが多いので、予備日があると計画とのズレをうまく調整することができます。

もう一つのコツは、計画を立てる際に、自分ができると考えられる最大量の6〜7割を目安に計画を立てることです。詰め込みすぎの計画を立てしまうと、すぐに気力を削がれて挫折してしまいます。

自分に暗示をかける

点数が大きく変動したり、全体的に下がっていたりすると、できないところばかり気になって、行き当たりばったりの勉強になりがちです。でも、そんな状態ではなかなか点数は上がってきません。

自分に暗示をかけるというのは、例えば、いま取り組んでいる問題は必ず入試でも出ると信じる、このまま頑張っていれば必ずいい結果が出ると信じることなどです。

ただし、できると信じるだけでは大きな変化は望めません。だから、自己暗示の効果を高めるために「根拠のある自信」を築き上げることが必要なのです。

例えば、英単語を覚えると決めたら、それを毎日10分行ない、一次関数の問題を解けるようにすると決めたらそれを毎日15分行ないます。

継続するためのポイントは時間設定を短くすること。10〜15分くらいであれば気軽に取り組めそうですよね。大事なのは、やる内容よりも毎日継続するという行動であることを心に留めておきましょう。

あえて完璧を目指さない

親から見ると、すぐに勉強に取りかからない、勉強に集中していない、いつの間にか勉強以外のことをしている、疲れて寝てばかりいるなど、気持ちとは裏腹の行動が目についてしまうのではないでしょうか?

しかし、中学3年生と言っても精神的にはまだまだ幼く弱い状態です。勉強を頑張らなければならない、志望校合格に向けて頑張らなければならないという気持ちはあるはずなのです。

子どもの頑張る気持ちに、さらに親の期待が加わると、完璧にやらなければというプレッシャーが大きくなり、少しのミスでも自分はできないと思い込んで自信を失いやすくなります。それが限界に達するともういいやと投げ出してしまうかもしれません。

このような状態を緩和させるには、子どもがいま何に不安を持っているか、これからどうしたいのか、など、できるだけ子どものほうから話しはじめるような雰囲気をつくるようにしましょう。ただし、反抗期の状態であるときは、少し距離を空けて離れた見守るという姿勢が必要です。

完璧を目指さなくても大丈夫というメッセージが子どもに伝わればいいのです。伝え方は親と子どもの関係によってさまざまなので、最善の対応を心がけていくしかないです。

テストの点数を上げるための勉強法

テストの点数を上げるために、問題を解きまくるとか、暗記でなんとかするとか、応用問題だけを解くといったことをするのは、間違いとは言えません。

いろいろと試すことは大切なことですが、入試まで時間が限られている状況ではより効果の高い勉強をすることが大切です。

苦手や弱点を克服する

白ゆりテストやそっくりテストなどの模試は出題範囲が広いので、ちょっと頑張って勉強しただけでは点数が上がることはないです。

テスト結果を分析して、苦手や弱点となっている単元をピックアップします。その中で優先的に勉強すべき単元を決めます。その単元を基礎から応用まで段階的に勉強するといいです。

例えば、「数学の問題集の中から苦手な文章題と関数の問題を解く。期間は2週間以内で。」など、勉強する内容と期間を決めることです。そして、自分で決めたことを最後まで全力でやりきることが大事です。

そうやって、苦手や弱点を減らしていけば、できる問題が少しずつ増えてくるので、テストの点数はおのずと上がってきます。期末テストの勉強のように短期間で詰め込む勉強では、テストの点数を上げるのは難しいということを肝に銘じておいてください。

基本と応用のバランスを考える

多くの勉強時間を費やして問題集に取り組んでいるが、テストの点数が伸びない生徒がいます。この場合は、問題集のレベルが合っていないか、勉強の仕方が合っていない可能性が高いです。

テストの結果を分析して、基本問題(自分が解けそうな問題)が取れたら、何点上がるのか計算してみましょう。それで、合格ラインに達するのであれば、基本問題を重点に勉強した方がよいです。

基礎あるいは標準レベルの問題集を1冊購入して、それを8割以上正解することを目標にして取り組めば、確実に得点アップにつながります。

その場合の基本と応用のバランスは、7:3または6;4。
逆に基本ができていて応用ができていない場合は、5:5または4:6。

市販の問題集は、基礎・標準・発展・最高などレベル別になっていますが、盛岡一高志望者であってもボーダーに達していない生徒は、市販の発展・最高レベルの問題集は難しすぎます。また、国立や私立の入試問題が多く収録されていて、公立高校入試には合わないことが多いです。

最近の高校入試は出題傾向の変化が大きいので、新傾向の問題などにも慣れておく必要があります。ですから、基本ができている生徒は「全国高校入試問題正解」に挑戦してみることをおすすめします。

実戦力を身につける

実戦力とは入試で確実に得点する力です。試験時間内により多くの点数を取ることができなければなりません。

実戦力を鍛えるためには入試の過去問を解く必要があります。問題の難易度、問題を解く順番や時間配分を確認しましょう。

入試の過去問はいつやるべきかとよく聞かれますが、12月に直近3年間分を解いてくださいと答えています。そして、未習の問題を除いて教科ごとの平均得点率を出します。

これにより入試までにどのくらい点数が必要か、どの教科のどの単元が弱点なのかが明確になります。それらを冬休み以降の学習計画に反映させて、それを着実にこなしていくことで、合格に近づいていくのです。

時間を計って問題を解く。解けなかった問題は復習をする。この2つを意識して、入試の実戦力を鍛えていきましょう。

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