このような生徒は、受け身の勉強になっていて、与えられたものを考えずにこなしているだけの可能性があります。
このままでは、学年が上がるにつれて成績が停滞するだけではなく、勉強すること自体がつらくなっていく可能性が高いです。
学校では、教科書の内容をもとに授業をしていますが、教科書の内容を授業中にすべて教えてられるかといったら、時間的に無理です。
先生は大事なことを優先して教えなくてはならなくなるため、難しい事柄や細かい内容については教えたくても教えられない状態になっていると考えられます。
その中で、上位生として学校の授業で習ったところだけできればいいのかと言えば、それでは不十分です。授業で教えられなかった内容は自分自身で補う必要があります。
では、「学校で習っていないから分からない」から脱却するために、どのように勉強していけばいいのでしょうか。
中学生や高校生は、教科書を予習していくのが効果的だと思います。予習では完璧な理解を目標とはせず、大まかな内容を捉えることが大事です。そして、自分にとって理解しにくいところをチェックしておいて学校の授業でしっかり聞くようにしましょう。
小学生は、教科書の内容が理解できていることが前提となりますが、中学受験の問題集に取り組むことをオススメします。ただし、中学受験のテクニックを覚えるのではなく、その知識や技能を時間をかけて習得することが大事です。中学受験の勉強は中学校の内容まで予習になるので、中学に入っても上位生としてやっていけます。
習っていないことを勉強する上で大事なのは、分からないところを調べてみようとする意識です。自分で調べた方が理解が深まり忘れにくくなります。
しかし、後で調べようと思っても、よほど興味のあることでなければ、調べることすらあっという間に忘れてしまうものです。だから、分からないところが見つかったら、すぐに調べるということが大事です。
そして、すぐに調べられるように、素早く調べる方法もいくつか知っておく必要があります。
インターネット検索を使えばいいと思うかもしれませんが、上手に検索できる小学生や中学生はあまり多くありません。そのため、上手な検索の仕方や調べ学習に役立つサイトをあらかじめ教えておく必要があります。
高校生は、自分のスマホやタブレットを使い慣れているので、分からないことがあればすぐに調べられる状態になっていれば、もっと成績を伸ばすことができると思います。
インターネット検索だけでなく、国語辞典や百科事典、参考書などの紙媒体も活用できるといいですね。慣れてくると、紙媒体の方がネット検索より速く調べられます。また、手指を動かすことは脳を活性化させるので、紙媒体も積極的に利用しましょう。
分からないことを知りたいという欲求は学び続けるための大きな力となる。「学校で習っていないから分からない」という受け身の姿勢から「分からないところは自分で調べて学ぶ」という能動的な姿勢に変えていく。そうすれば、学校の成績は自然と上位になれるはずです。
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