メリット① 中学校での理科と社会の勉強が楽になる
理科と社会は、小学校の学習内容と中学校の学習内容の関連性が強く、特に小5・小6の学習内容が中学校の学習内容と直結していることが多いです。実際に中学校の教科書(東京書籍)の単元の冒頭には小学校のどの単元と関連しているかが明記されています。
例えば、理科では、電気の通り道(小3)・電流のはたらき(小4)・電流がつくる磁力(小5)・電気の利用(小6)が、電流・電流と磁界として中2で学習することになります。
また、社会では、小5の「日本の国土」と小6の「世界の中の日本」が、中1の世界地理と中2の日本地理、小6の日本の歴史が、歴史として中1から中3で学習することになります。
このように、小学校の学習を土台にして中学でより詳しく学ぶことになるので、小学生のうちに一度しっかり覚えておけば、中学校の授業での理解がスムーズになるため、理科と社会の勉強が楽になります。
メリット② 理科や社会以外の教科の勉強に時間を使える
中学校の勉強では、特に数学や英語にかける時間が多くなるので、理科や社会が得意であれば短時間で勉強することが可能になるため、時間に余裕を持ってるようになります。
その分、他の教科の勉強に時間を使えるようになり、部活で忙しい生徒でもバランスよく5教科を勉強することができます。
理科や社会の内容は、小学校で習ったことを土台にしているので、大まかな内容が分かっていれば、教科書を読んで自分で理解することは可能です。
理科や社会が得意な子は、漫画や雑誌、事典などの書籍を読んでいたり、博物館や科学館に行っていたり、自分でどんどん知識を吸収しているので、中学の教科書の内容であれば十分に理解できるからです。
メリット③理科や社会の知識が他の教科に活かされる
これは小学校でというよりは中学校や高校の勉強で活きてくることですが、国語や英語の文章読解問題ではさまざまな話題が取り上げられます。その中には、理科や社会の内容も出てくることがあります。
文章読解においては背景知識(ここでは理科や社会の内容とします)の有無が内容の理解に大きな影響を与えます。理科や社会の内容がすぐに出てくる状態であれば、文章の内容をスムーズに読み取ることができるようになります。
逆に理科や社会の知識が少ない状態では、文章そのものの理解だけではなく、出てくる用語を理解するためにより多くの時間がかかることになります。
実は理科や社会の知識が、国語や英語の勉強にも活かされるのです。だから、理科や社会の知識をできるだけ多く蓄えておくことはとても大事なのです。
勉強する理由① 理科や社会の興味はごく一部の範囲に限られる
小学校では理科や社会が嫌いという子は多くはない。それは国語や算数のように頻繁にテストをしたりしないので、気楽に授業に入っていけるからかもしれません。
ただし、理科や社会が好きと言っていても天体だけが好きとか、歴史の戦国時代だけが好きというように、ごく一部の範囲に限られていることが多く、興味がない単元はほとんど分かっていないなんてことがあります。
好きな単元があるのは勉強する上では必要なことですが、それだけでは理科や社会を得意にすることはできません。
最初は興味がない単元でも勉強をすることで、知識が増えてきたり、問題が解けることで、案外とその単元が好きになることがあるかもしれません。だから、好き嫌いをせず勉強してください。
勉強する理由② 興味があってもテストで点数が取れるとは限らない
小学校では国語や算数に比べると、理科や社会を復習する機会は少ないと思います。夏休みや冬休みの宿題で勉強するという感じだと思います。
実際に理科と社会をきちんと勉強しているのは、中学受験をする子どもか、先を見据えて家庭学習をしている子どもではないかと思います。
しかし、ほとんど理科や社会を勉強していない小6は、小4あたりの内容はほとんど忘れています。特に興味が薄い単元は顕著です。
小学校の内容をまとめて復習することも可能です。でもそれは勉強が得意な子に限られます。理科や社会があまり得意でない子は、一度に理解したり覚えたりすることを苦痛に感じて、かえって苦手意識を持たせてしまう可能性が高くなります。
ですから、夏休みや冬休み、春休みなどの長期の休みの宿題を利用し、その単元を別な問題集を用意しておいて復習すると定着を図ることができます。
勉強する理由③ 理科や社会に興味がない子をどうするか?
学校では理科や社会を勉強しているので、全く興味がないということはなく、どちらかといえば、理科や社会に興味はあるけれど勉強するということに抵抗があるだと思います。
そういう場合は、ふつうに勉強するという形にこだわらずに、教科書の写真やイラストなどを見るだけとか、学習まんがやネットで動画や写真を見るとか、気軽にできることから始めてみましょう。
もちろん可能であれば、できどこかに見学に行ったり、実験や工作をしたりするのもおすすめです。
それをきっかけに親子で話をすることで、子どもにとっては体験を伴った知識となりいつまでも頭の中に残るはずです。できるだけ理科や社会に興味を持つ機会を作るようにしてください。
理科や社会の勉強については『自学力の育て方』(名門公立高校受験道場・著/KADOKAWAより発刊)の中の「早めに構築すべき自学力のベース理科編と社会編」を参考にしてもらえるとうれしいです。
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