高校生|大学受験

新高校1年生へのアドバイス・その5

盛岡一高、盛岡三高、盛岡四高、盛岡北高で学年上位の成績を目指す高校1年生に向けた内容です。

4月にどんなことを意識して勉強すべきかについてアドバイスしていきます。

【その5】復習の目的と効果的な取り組み方

「学校の予習や課題をこなすだけで、復習をしない。」

学校からは頻繁に課題が出されますが、課題を提出したところで終わりとしていては、学力の向上は見込めません。

復習する目的は、分からないところを分かるようにする、できないところをできるようにするということです。

学校の課題を終えたあとにできていなかった問題や理解が不十分な箇所にきちんと向き合うという心意気が必要です。

「普段は復習をせずに、テスト前だけ勉強する。」

テスト前の勉強だけで、評定「5」に見合う点数を取ることは難しいと思います。

復習の目的は、学んだ知識を定着させる、つまり、知識を己の身体の血肉にすることです。

普段復習していないと、分からないところが山積みになるので、結局テスト前に徹夜をしたり、直前に暗記することで凌ぐような勉強しかできなくなります。

これでは、評定が取れても学力はさっぱりという高校生が量産されるだけです。

毎日30分程度でいいので、復習する時間を取って、予習や授業で分からなかったところだけでも復習することが大切です。

時間に余裕がない生徒が多いと思うので、復習は完璧にやろうとするのではなく、優先順位を決めて行ってください。

そうすれば、できるところが増えていくので成績を上げることにつながります。

ここからは、復習する上で効果的な取り組み方について説明していきます。

1つ目は、学んだことを理解すること

2つ目は、問題演習や暗記によって知識を定着させること

3つ目は、単元全体を俯瞰できるようになること

復習は、自分が「できているところ」と「できていないところ」を判別することが目的の一つです。

問題であれば、何も見ないで解いてみる

暗記ものであれば、何も見ないでノートに書いてみる

これは、最終的に確認するときのやり方です。

最初は、見たり、聞いたり、書いたりと自分の得意なやり方で構いません。

しかし、最終チェックのときだけは、ノートに書いてください。

思考の過程や間違いの可視化するためにも書くことをおすすめします。

また、手を動かすことで、脳を刺激したり、客観的な見方や思考ができるメリットがあります。

学校の課題や予習は時間を決めて取り組み、復習の時間を確保する。

復習は重要度や優先度が高い方から順に取り組んでいくとよい。

ポイントを絞って復習することが大事です。

そのためには、予習と授業で8割くらいは理解できるようにしておきます。

苦手な科目は、範囲を狭くして、何度も繰り返しやる。

正解した問題でも解説を読んでみると、新しい発見をしたり、忘れていたところを思い出したりできます。

復習しておくことは定期考査や模試に向けての準備にもなるので、授業の進度に合わせてしっかり復習していきましょう。

この記事を書いた人
滝沢進学塾

歳弘 明(としひろ あきら)
滝沢進学塾塾長(指導歴20年)
岩手県出身/盛岡一高卒/北海道大学農学部卒
勉強や受験で困ったときの強い味方。指導対象は小学生、中学生、高校生。塾長が学年や教科を横断的、総合的に指導するのが特徴。

記事へのコメントをどうぞ