今回お話したいのは、『型』についてです。
辞書で調べると、「芸能や武道などで、規範となる動作・方式」とあります。
もちろん勉強にも型がありますが、芸能や武道と違って、
勉強というと無理やりやらせるというマイナスのイメージが強いです。いわゆる、型にはめるという言い方ですね。
勉強において型にはめるという本来の意味は、勉強をするために必要な技能を身につけることであったはずです。
そのためには、何度も何度も練習して身体に覚えさせることが必要不可欠です。
もちろん身につけるまでには大変なことが多いのですが、一度身につけた経験をしたら、もうそんな苦労はいつのまにか忘れてしまいます。
山登りに例えると分かりやすいと思います。
登り始めは元気に歩いていくのですが、途中疲れてもうだめだと思う時が何度かやってきます。
だけど、そこを我慢して一歩一歩進んでいけば、いつしか頂上にたどり着く。
その達成感は格別なものてすよね。
勉強の型を身につけるのもこれと同じなのです。
一つ勉強の型が身につくと、意識しなくても自然とできるようになるので、少し身軽になった感じで、勉強するのが苦ではなくなります。
そして、また、勉強の型を身につけていくと、次第に勉強するのが楽しくなってきます。
自分で理解して、新しいことを身につけていくのは、本来楽しいことだと思います。
たがら、テストでも必死になって勉強しなくてもいい点数が自然と取れるようになります。
よく勉強ができる子が「テスト勉強はあまりしていない」と言っていても、90点以上取ってくる。
でも、当の本人は、自分がどのくらい勉強したら、テストでどのくらいの点数が取れるかはだいたい分かっています。
だから、前もって出来ることはすでに勉強し終わっているので、テスト前は確認をするくらいで済んでいるのです。
型というものは、勉強だけでなく、どんなことにでも通用するものでなければ、本物の型とは言えないと思います。
勉強の内容を身につけるのは大事ですが、それ以上に、子どもたちに身につけさせなければいけないのは、人生を豊かに生きるための型ではないでしょうか?
滝沢進学塾では、子どもたちに勉強を通じて、本物の型とは何かと問い続けながら、指導をしていきたいと思っています。
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