学力診断テストを受験して良かったと思ってもらえるように、テストに対してどう向き合うべきかお話したいと思います。
学力診断テストは、期末テストのような評価のためのテストではなく、また、入試のように選抜のためのテストでもありません。
達成度、つまり、普段勉強していたことがどのくらい身についているかを知るためのテストです。
学力診断テストをきっかけとして、お子さんの勉強への意欲を高めるために心がけるべきことを2つ説明したいと思います。
1つ目は、テスト結果だけを見て良いとか悪いという判断を下さないこと
学校のテストや実力テストなどとは、問題の難易度や出題形式が異なるので、学力診断テストでは点数が低く出ることがあります。
その点数の低さだけで、勉強が足りない、あるいは、その教科が苦手だなどと、早急に判断を下して、有無を言わせず、子どもに無理な勉強をさせてしまう。
それでは、テストというものに拒否反応を示すようになり、お子さんの学力を知る貴重な機会を失うことになります。
親御さんに心がけてほしいのは、客観的な視点でテストを見ることです。
親目線ではなく、教師目線で、多くの児童・生徒の中のある1人としてテスト結果を受け止めてほしいのです。
そうやって成績表や答案を分析すれば、冷静にお子さんの学力を知ることができます。
その後、適切な目標設定や学習計画の立案、勉強方法の改善につなげていってほしいです。
2つ目は、お子さんの口から素直な気持ちを引き出すこと
テストを受験すること自体が勉強に意欲的な方であると見ていいと思います。
ですから、テストの点数だけを見て、責めたりせず、頑張ってテストを受験したことを認めてあげてください。
それから、お子さんが率直にどう感じたのかを聞いてください。
「難しかった」と言ったら、
「どの辺が難しかったの?」と聞いてあげれば、
「数学の〇〇が難しかった」「国語は時間が足りなかった」と答えてくれるはずです。
それから、いっしょに問題を見直していくと、また気づいたことをお子さんが話したら聞いてあげる。
感じたことをどんどん言わせることで、お子さんも冷静にテストに向かい合うことができます。
成績表が返ってきた時も同様に、まずお子さんに感じたことを言わせてあげてください。
テストの結果が良かった教科は、もっと高い目標に向けて勉強すればいい。
結果が悪かった教科は、原因を見つけ、挽回するためにどのように勉強していくかを考えて勉強に取り組めばいい。
努力することで、これまでの自分を超えていくことを実感できるの勉強のおもしろさの一つです。
今回の学力診断テストが勉強の意欲をさらに高めるきっかけとなればうれしいです。
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