通塾生を見ていると、成績が良い生徒はテスト2週間前くらいから勉強のモードを切り替えて、毎日塾に来て勉強している。
一方、成績がいまいちの生徒は、ちょっとだけ時間を増やすぐらいで毎日塾に来ることまではしていない。
だからといって、家できちんと勉強をしているのかというとそうでもない。
お子さんが行きたくないと言ったからという理由もあるとは思いますが、親御さんの勉強に対する意識も大きく影響していると思います。
「そこまで毎日塾に行って勉強する必要はない」というご家庭の教育方針であれば、それに異論はありません。
しかし、家で勉強してても、すぐに休憩したり、いつの間にか寝ていたり、勉強以外のことに気がいってしまうことはよくあります。
そういう状況を何度も目撃してしまうと、「勉強しなさい!」と叱る回数が増え、それに反して、お子さんの勉強への意欲が小さくなっていく。
また、テストの点数が良い時は褒めるが、悪い時は叱るという行為が繰り返されると、「結局勉強をしてもしなくても点数が取れたらいいんだ」と子どもは思い込んでしまう。
これでは、「勉強しなさい!」と言っても、「なんで?点数が取れたらいいでしょ!」と言い返されるだけで、次第に勉強することに興味を示さなくなる。
子どもが普段どんな感じで勉強しているのか?
テストに向けてどんな風に勉強しているのか?
勉強で困っていることや悩んでいることはないか?
毎日でなくても、少しの時間だけでもお子さんが勉強している様子をみてほしいのです。
口を出さなくても見守っているという思いが子どもに伝わればいいのです。
やはり中学生までは親の影響が大きいので、
「勉強は毎日の積み重ねが大事だからきちんとやろう。」
「テストで良い点数を取るにはそれに見合った勉強をしよう。」
とお子さんへ繰り返し伝えたほうがいいと思います。
そうすれば、お子さんも勉強を頑張っている自分に自信や誇りを持てるようになります。
テストで目標点を取るためには、テスト前までにそれ相応の勉強の量と質が必要となってきます。
テストの成績が良い生徒だから勉強ができるのではなく、きちんとやるべきことをやっているからテストで良い成績を収められるのです。
学習計画をきちんと立てて、それをすべてやり終えてテスト本番に臨むというのが、本来あるべき姿です。
それでも点数が悪かったら、もうそれは仕方がないと納得するしかない。
悪かった原因を見つけて勉強の仕方を改善して、次のテストに向けて勉強すればいいだけです。
また、点数が良くても慢心せずに、これまでの勉強の取り組みの中で改善すべきところがないか振り返ることが大事です。
こうした地道な取り組みによって勉強の仕方や勉強への姿勢が身についていき、テストで良い結果を出し続けることができるのです。
テストの成績を上げたいと本気で考えているなら、勉強への向き合い方を真剣に考えてみてください。
テストが終わった後に、親子で勉強への向き合い方について話し合ってみてほしいと思います。
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