高校生|大学受験

国立大学に現役合格するには?

中3や高校生のいる親御さんと面談していると、「進学校に行って、最低でも国立大学に行ってほしいという声がよく聞かれます。

もちろん大学には公立大学や私立大学もあるので、国立大学にこだわる必要はないはずです。

しかし、なぜ国立大学に行ってほしいのか?

その理由は、おそらくどんな大学があるのか、どの大学がいいのかがということがよく分からないからではないかと思っています。

また、就職のことを考えると、国立大学の知名度と学歴が重要になると考えていたり、学費の面や生活の面を考慮して自宅から近い国立大学がいいと考えているからではないかと思います。

さて、実際に盛岡学区の高校からどのくらいの人が国立大学に現役で合格できるのでしょうか?

令和3年度の盛岡学区の進学校の国立大学の現役合格率を見てください(*盛岡四高は令和2年度実績)。人数は各高校のホームページの入試情報を参考にしています。

盛岡一高 51%(=143/280)

盛岡三高 57%(=158/279)

盛岡四高 37%(=89/240)*

盛岡北高 27%(=62/232)

校内で上位の成績をとっていなければ、国立大学に現役で合格するのは難しいのです。

国立大学に合格できるのは、4つの高校を合わせても350人ぐらいしかいないのです。

進学校に通う高校生は「進学校に行けば、国立大学に進学できる」という淡い期待を持っているかもしれませんが、実際にどのくらいの人たちが「絶対に国立大学に行きたい」という強い気持ちで勉強しているのでしょうか?

国立大学に合格するためにはあるレベル以上の学力が必要であり、少なくともそう簡単に合格できないという意識を持って勉強に取り組まなければなりません。

それぞれの高校では、ある程度、目標とする大学の学力レベルに基づいてカリキュラムを組んで、授業やテストなどをおこなっています。

実際に、進学校の授業は良くも悪くも上位の大学への合格を目指したカリキュラムになっているので、平均よりも少し上の生徒のレベルに合わせた授業になっているのです。

まずは、高校の授業についていけているのか、定期考査や模試での校内順位は上位40%までに入っているのかを確認してください。

まだそのレベルに達していなければ、国立大学に合格するのは難しいと考えてください。

それでも国立大学にいきたいのであれば、どうしたら成績を上げられるかをよく考えて、勉強時間や勉強の仕方を見直す必要があります。

どこの大学でもいい、国公立でも私立でもいい、というあいまいな目標ではダメです。

まずは行きたい大学を一つ見つけましょう。そして、その大学についてなんでもいいから調べてみるのです。

どんな学部や学科があって、どんな勉強や研究ができるのか、どんな職業についているのか、受験科目や倍率、学力レベル、過去の問題などを調べましょう。

大学を選ぶのは高校を選ぶのとは次元が異なります。時間をかけて自分から積極的に探してほしいと思います。

途中で志望校が変わっても構いません。成績や興味関心がどんどん変化してくるので、その都度行きたい大学を見つけてください。

やはり具体的な目標として「○○大学にいきたいから、絶対合格したい」という強い気持ちがないと、勉強に一所懸命取り組むことは難しいです。

国立大学に合格するための最初のハードルは、5教科をバランスよく勉強しなければならないということです。

苦手教科に時間をかけすぎると、得意教科の方の成績が下がったりと、うまくバランスを取って勉強するのは、かなり高度な対応が求められます。

自分で計画を立てて、勉強の仕方も工夫するなど、結果に結びつけるにはある程度時間がかかります。

そうやって受験勉強の土台を作り上げておかないと、部活が終わる7月ごろから勉強を始めてもなかなか成績が伸びないということになります(ほぼ高い確率で志望を変更することになる)。

できるだけ高1や高2のうちに定期考査や模試で自分で決めた点数を取れるような勉強をしましょう。

また、普段から大学入試を意識した勉強をすることで、少しずつ合格に近づくことができます。

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盛岡市・滝沢市周辺で国立大学を目指す高校生を対象とした「実力アップ講座」を実施します。定期考査の振り返りをもとに、実力を高めるための王道の勉強法を伝授します。2023年6月17日〜7月16日の期間で受講できます。教科や日時を自由に選べます。

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この記事を書いた人
滝沢進学塾

歳弘 明(としひろ あきら)
滝沢進学塾塾長(指導歴20年)
岩手県出身/盛岡一高卒/北海道大学農学部卒
勉強や受験で困ったときの強い味方。指導対象は小学生、中学生、高校生。塾長が学年や教科を横断的、総合的に指導するのが特徴。

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