勉強の要点

勉強をするほど分からなくなる?!

中学生や高校生からよく聞くのが「勉強をしていると頭の中が混乱してきて何がなんだか分からなくなる」ということです。

普段あまり勉強をしていない生徒がテスト前にいきなり勉強を始めて知識を詰め込もうとする時によく起こる現象です。

頭の中が混乱していると感じるのは、頭の中にさまざまな知識が蓄積されていき、ある量まで増えると脳の処理が追いつかない状態になっているからです。

いろんなおもちゃが箱の中に無造作に投げ込まれていて箱からあふれている状況に似ています。

よく問題を解いているときに、「なんか見たことがあるけど思い出せない!」みたいな状態と同じです。

つまり、それぞれの知識がうまく整理されずに散乱している状態だと言えます。

その状態をうまく整理してスッキリと頭の中に収納できれば、習得した知識はいつでも使える状態になるのです。

学力上位生は、すでにこのような状態を経験していて、どう対処すればいいかも分かっています。

だから、分からない箇所や問題に出会っても慌てずに対処できるので、勉強をスムーズに進めることができるのです。

一方、学力が中位や下位の生徒は、知識の整理が十分ではないので、分からない箇所で立ち止まって先に進めないので、勉強がスムーズに進まないのです。

これが「勉強をするほど分からなくなる」という状態です。

残念ながら多くの生徒はここで止まってしまいます。

すると、テストの点数も上がらず、自分は勉強してもダメだと思って勉強に対して苦手意識を持ってしまう。

そうではなく、「勉強を頑張っているからこそ混乱して分からなくなるのだ」と意識でもって勉強に取り組む方がいいです。

そして、これまでの知識の習得から知識の整理へとステップアップしてほしい。

では、知識を整理するためにはどうすればいいのか?

教科書や参考書などをもう一度じっくり読んで、よく考えながら、覚えた知識をまとめたり、分類したり、関連づけたりしていく勉強をしていくことです。

最初は、考える時間が増えるので大変だと感じると思いますが、そこを踏ん張って乗り越えてほしい。

少しずつ勉強することが楽しくなって、少しずつテストの点数もアップすることを信じて。

この記事を書いた人
滝沢進学塾

歳弘 明(としひろ あきら)
滝沢進学塾塾長(指導歴20年)
岩手県出身/盛岡一高卒/北海道大学農学部卒
勉強や受験で困ったときの強い味方。指導対象は小学生、中学生、高校生。塾長が学年や教科を横断的、総合的に指導するのが特徴。

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