苦手教科への向き合い方を考える・その2

中学生や高校生は、長年積み重ねた苦手意識があるので、それをなくすのは簡単ではありません。

成績が良いからと言って、必ずしも苦手意識を持っていないということではない。誰でも何かしらの苦手意識というものを持っているはずです。

それは、苦手と感じる基準がそれぞれの子どもによって異なるだけでなく、本人の心持ちによるところが大きいからです。

苦手になる1つ目の原因は、他人と過度に比較してしまうことです。

中学生や高校生は、成績が入試に直結するので、他の生徒と比較せざるを得ない状況があります。

今の成績のつけ方は相対評価ではなく、絶対評価ですが、高校入試や大学入試は選抜があるので、他人との比較は避けられません。

自分ではテストの点数にある程度満足していたとしても、他の生徒よりテストの点数が下だったら、自分が劣っていると感じてしまう。

数字は大きな力を持っていて、点数が低いだけで気分が下がって、知らず知らずのうちにテストで点数が取れない教科という認識ができてしまう。

さらに、先生や親からのプレッシャーも苦手意識をもつ要因になります。

「(兄弟や友達の名前)に負けないように頑張れ!」

「(教科名)が悪いからもっと勉強しなさい!」

「(教科名)の点数が悪かったら、お小遣いを減らすよ!」

こんなふうに言われたら、自分はこの点数ではダメなんだという劣等感が苦手意識をより強固なものにしてしまう。

テストの出題内容や難易度が変動して、平均点が大きく下がるときがあります。

それでも学年順位はあまり変わらないのに、テストの点数が下がると先生や親にあれこれ言われたら、納得はいかないでしょう。

苦手意識を持つというのは、もっとできる自分になりたいと思っているからであって、悪いことではないのです。

だから、その生徒の状況や気持ちをきちんと聞いてあげて、生徒自身にどう感じて、どうしたいのかを考えさせることが大事だと思います。

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