中学の勉強は中学校に入ってからでもいいと考えている親御さんも多いと思います。
小学校のテストはよくできていて、通知表もいい成績であれば、問題ないと思うのは当然ですね。
しかし、そういうお子さんであっても中学校の成績が良いとは限らない。
なぜなら、小学校では表面上はよくできているようでも実際には十分な学力が身についていないために成績が落ちてしまうということがあるからです。
しかもそれに気づくのは中学1年生の2学期後半以降になることが多いので、成績上位生になれるチャンスを逃すことにもなりかねない。
そういうことにならないように中学入学準備について一度考えてほしいです。
それでは、小学6年生に向けて「中学入学準備のメリット5選」をお送りします。
▶︎公立中学で学年上位の成績が取れる
最初のテストで高い点数を取った生徒はその後ずっと高い点数を取る傾向があるのです。
中学1年生の1学期の定期テストの点数がお子さんの中学校のテストの基準になり、それを維持するために勉強をす るようになります。
もちろんあとから成績を上げることも可能ですが、追いつくにはかなりの勉強量と努力が必要になるので、なかなかうまくいかないことが多いです。
そのために、中学入学準備の期間に、「勉強時間や勉強量はどのくらいにするか?」「テストの目標をどのくらいに設定するか?」「勉強の仕方はどのようにしていくか?」など、中学校の勉強について親子で話し合っておきましょう。
そうすれば、すぐに中学の勉強を始めることができるため、中学で学年上位の成績が取りやすくなります。
▶︎苦手教科を克服するチャンス
中学入学準備の期間には、小学校の復習に十分に時間をかけることができるので苦手教科を克服するチャンスになる。
中学校の授業は、小学校の学習ができている前提で進めていくので、苦手教科があると勉強に支障が出ます。
また、苦手教科によって内申点が低くなることで上位高校への進学が難しくなります。
そうならないために、苦手教科は教科書を読んで基本問題を解くことから始めて、標準問題、発展問題とステップアップしていきましょう。
そうすれば、苦手教科に対して少しずつ自信を取り戻すことができます。中学入学準備で苦手教科を克服するチャンスを生かしていきましょう。
▶︎中学校の授業進度にとらわれない自主的な勉強ができる
中学入学準備を行うことで学校の勉強に余裕ができれば、授業進度にとらわれない自由な勉強ができます。
例えば、英検、漢検、数検などの検定取得を目指したり、受験に向けて教科書の先取りをしたり、自分で興味のあることからテーマを決めて探究活動をしたり、さまざまな分野の本を読んだりすることができます。
最近の高校入試や大学入試の推薦では、得意なことや興味あることを自主的に探究し、そのことについて分かりやすく説明できる能力が求められています。
そういうことを踏まえて、中学入学準備によって自主的な勉強の時間配分や学習計画を大まかにでも決めておくといいでしょう。
▶︎勉強以外のことにも積極的に取り組める
中学入学準備で勉強をする習慣がきちんと身についていれば、良い成績が取れるので勉強に自信が持つことができ、生徒会活動や部活、課外活動などにも積極的に取り組むことができます。
もちろん忙しくはなるのですが、授業内で十分に理解できるので、勉強を効率的に進めることができます。
時間がないからこそ、どうしたら効果的に勉強できるのかを考えることができ、また、一方で勉強以外に一所懸命取り組むことがあることで、勉強にも意欲的に取り組むことができるという相乗効果があります。
中学生活を有意義に過ごすためにも勉強だけではなく、それ以外のことにも意欲的に取り組めるような準備をしていきましょう。
▶︎子どもが自立を促すきっかけになる
中学入学準備が中学生になったら自分のことは自分でやるというように子どもの自立を促すきっかけになります。
中学生になってすぐに切り替えるというのは難しいので、中学入学準備の期間に少しずつ自立に向けて実践をしていくといいでしょう。
時間管理の仕方、勉強の仕方、親子間での約束事など、自立に必要なことは何かを一緒に考えてください。
子どもが主体的に行動させるには、親が指示するのではなく、子どもにどうするのかを確認しながら、うまく行動できるようにサポートに徹することです。
最初はうまくいかなくてイライラしてしまうと思いますが、そこはちょっと我慢する。
お子さんを信じて、お子さんに任せる。そして、困ったときは助けてあげてください。
そうすれば、かならずや自立した中学生に成長してくれるはずです。
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