盛岡一高や盛岡三高に進学を希望する中学2年生およびその保護者に向けた内容です。
最も大きな影響を受けるのは、2025年度(令和7年度)から岩手県公立高校入試の制度が変わることです。
◆理由1:学力検査(入試得点)と調査書(内申点)の配点が変わる
2024年度(令和6年度)公立高校入試では学力検査:調査書=500:440ですが、2025年度(令和7年度)には、盛岡一高と盛岡三高とも学力検査:調査書=700:300に変わる予定です。
つまり、内申点より学力検査の得点が合否に大きく影響するということです。
ちなみに他の多くの高校は、500:500になり、これまで以上に内申点を重視した配点になります。
岩手県の公立高校入試の問題は難しくはないので、ミスを減らして高得点を取れるかが合否のカギになります。
◆理由2:特色入試のための準備の時間が必要になる
2025年度(令和7年度)が初めての特色入試になるので動向がつかみずらいですが、様子見の受験生が多く、志願者はそう多くはないと見ています。
しかし、実際に特色入試を受験しようと思ったら、受験勉強に加えて特色入試の練習が必要になります。
盛岡一高の特色入試はプレゼンテーションです。当日テーマを提示されてプレゼンをするのでかなりハードです。
盛岡三高の特色入試は数学の口頭試問と面接です。口頭試問は一高でも実施されていたので、対策はしやすいかもしれません。
どちらにしても直前の対策でなんとかなるものではないので、早めに準備する必要があります。
入試の制度のほかに公立高校受験の勉強を早めるべき理由として、
◆理由3:中学校の授業進度が遅い
中学校によって授業進度は異なりますが、授業進度がかなり遅い学校があります。
2月の時点で教科書の内容が終わらない中学校もあります。
入試直前に授業で習ったからすぐに自分のものにできるわけではありません。きちんと演習を繰り返して定着するまでにある程度の時間が必要です。
とくに理科や社会は遅くなる傾向が高いので、教科書で予習をしながら授業でしっかり覚える必要があります。
大きく3つの理由を話してきましたが、それらを頭に入れた上で、具体的な対策をアドバイスします。
対策①:通知表の評定をできるだけ「5」に近づける
学力検査重視と言っても内申点が高くて困ることはないので、できるだけ「5」を取りましょう。
対策②:1年と2年の復習を早めに始める
3年生の学習内容は思ったより分量が多くけっこう難しいです。それに加えて1、2年の復習もとなるともっと大変になります。
3学期の期末テストが終わったらすぐに1、2年の復習、とりわけ、苦手教科や苦手単元を優先して勉強しましょう。
対策③:高校入試までの大まかな学習計画を立てる
テスト日程の確認、使用する問題集やテキストの選定と進度予定、1年、2年の復習計画、入試までにやるべきことを分かる範囲で記入してみます。
細かい予定を決める必要はないですが、どのくらいの量と時間が勉強するのに必要なのか見当がついているだけでも勉強への取り組み方は変わってきます。
対策④:過去問や模試で自分の実力を知る
過去問は3月に一度解いておくと、自分の実力を知ることができるだけでなく、どのくらいのレベルまで勉強を進めればいいかという指針にもなります。
あとは、白ゆりテスト(3月30日実施)やそっくりテスト(3月3日実施)などの外部模試を受験して、現時点の学力の把握と志望校内の自分の位置を確認しておきましょう。
最後に、早めに準備をしていくことで、体力的にも精神的にも余裕をもつことができます。
闇雲に勉強を頑張るだけでは、合格したことで燃え尽きてしまい、高校に行ってから成績不振に陥る例は数多くあります。
余裕をもって高校に合格し、高校進学後に意欲的に勉強に取り組めるようになることを目指していきましょう。
滝沢進学塾で高校受験に向けて勉強したいという中学2年生に対して、個別面談と苦手克服特訓を実施します。(3学期の期末テスト後に実施する予定です)
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