【英語】2023年岩手県公立高校入試「差がついた問題」

中学生|高校受験

昨年度から岩手県教育委員会によって岩手県公立高校入試の分析結果が公表されるようになりました。

その分析結果から上位層と中上位層で「差がついた問題」に注目して解説していきます。

S層は入試得点が76点〜100点の上位層。
R層は入試得点が51点〜75点の中上位層。

2023年英語『リスニング』の比較

【リスニング】S層(上位層)とR層(中上位層)の正答率を比較したグラフ

【リスニング】S層(上位層)とR層(中上位層)の正答率の比較

大問小問S層正答率R層正答率差(S−R)出題内容
1(1)100%93%7対話文
1(2)93%75%18対話文
1(3)93%71%22対話文
2(1)99%96%3対話文
2(2)99%98%1対話文
2(3)53%23%30対話文
3(1)78%37%41説明文
3(2)99%84%15説明文
3(3)74%41%33説明文
488%66%22質問文
2023年度岩手県公立高校入試結果分析【英語】(S層正答率とR層正答率)

S層(上位層)内で差がついた問題

◉応用:大問2(3)(S層正答率53%)

質問は、Where is Miki going to see Bob today?

対話文では、Let’s meet in your class at four o’clock. となっていて、

「see」と「meet」がどちらも「〜に会う」という意味が分からなかったのが原因ではないかと考えています。

今回の問題のように同じ日本語でも異なる英単語を使ったり、表現を微妙に変えたりすることがあるので気をつけましょう。

S層(上位層)とR層(中上位層)で差がついた問題

◉基本:大問3(1)(S層78%、R層37%、SーR=41)

◉基本:大問3(3)(S層74%、R層41%、SーR=33)

地図を用いて3つのshopについてメモの空欄を埋める形式でした。

3つのshopの情報を正確に聞き取とるのが難しいので、あらかじめ選択肢の内容を確認してから音声を聞くようにしましょう。

◉応用:大問2(3)(S層53%、R層23%、SーR=30)

上記に解説あり。音声を聞き取る際に英単語だけを聞くのではなく、英文全体の内容を聞き取る力が必要です。

2023年英語『英文法』の比較

【英文法】S層(上位層)とR層(中上位層)の正答率を比較したグラフ

【英文法】S層(上位層)とR層(中上位層)の正答率の比較

大問小問S層正答率R層正答率差(S−R)単元
5(1)74%59%25be動詞
5(2)86%49%37助動詞
5(3)95%78%17現在完了
5(4)82%57%25仮定法
2023年度岩手県公立高校入試結果分析【英語】(S層正答率とR層正答率)

S層(上位層)内で差がついた問題

◉基本:大問5(1)(S層正答率74%) 

「a library」が単数名詞なので「Is there〜 」が正解ですが、「Are there〜」を選んでしまったと考えられます。

単数と複数を区別するのは英語の特徴なので、気をつけましょう。

S層(上位層)とR層(中上位層)で差がついた問題

◉基本:大問5(2)(S層86%、R層49%、SーR=37)

「don’t have to〜」(〜する必要がない)が正解ですが、これ自体が分からなかっただけでなく、対話の内容が理解できなかった可能性も考えられます。

2023年英語『英作文』の比較

【英作文】S層(上位層)とR層(中上位層)の正答率を比較したグラフ

【英作文】S層(上位層)とR層(中上位層)の正答率の比較

大問小問S層正答率R層正答率差(S−R)単元
9(1)100%88%12
9(2)94%71%23
9(3)78%33%45
10(1)98%92%6
10(2)70%55%15
2023年度岩手県公立高校入試結果分析【英語】(S層正答率とR層正答率)

S層(上位層)内で差がついた問題

◉応用:大問10(2)(S層正答率70%) 

20語以上という同じ条件で、正答率は昨年が53%で、今年は70%と上がっている。

自由英作文なので、きちんと練習をすることで十分に満点が取れます。

S層(上位層)とR層(中上位層)で差がついた問題

◉基本:大問9(3)(S層78%、R層33%、SーR=45)

並べかえ問題です。関係代名詞のwhoと等位接続のandの使い方が問われています。

「who has a book」と「 who wears a cap」が並立するため、andで結びますが、文末に「in her hand」があるので、「 who wears a cap and has a book」という順番になります。

2023年英語『英文読解』の比較

【英文読解】S層(上位層)とR層(中上位層)の正答率を比較したグラフ

【英文読解】S層(上位層)とR層(中上位層)の正答率の比較

大問小問S層正答率R層正答率差(S−R)単元
6(1)85%67%18
6(2)96%74%22
6(3)95%78%17
7(1)95%72%23
7(2)88%44%44
7(3)86%56%30
8(1)89%47%42
8(2)47%46%1
8(3)90%57%33
8(4)53%20%33
8(5)96%59%37
2023年度岩手県公立高校入試結果分析【英語】(S層正答率とR層正答率)

S層(上位層)内で差がついた問題

◉応用:大問8(2)(S層正答率47%) 

2段落目の内容を踏まえて、空欄に適語を入れます。

この段落の内容は、染め物の会社の話で、古くて汚い衣類を黒に染めるリユース事業をしている。このことから正解の語句を推測します。

◉応用:大問8(4)(S層正答率53%) 

3段落目の内容を要約する問題で、空欄に英文を書きます。

この段落の内容は、「金継ぎ」という技術を持つ会社の話で、割れた皿などを漆と金粉でくっつけて修繕します。同じ段落内の語句を用いて5語の英文を書きます。

S層(上位層)とR層(中上位層)で差がついた問題

英文読解問題を解くために、英文全体や段落ごとの内容を読み取る力を養っておきましょう。

◉基本:大問7(2)(S層88%、R層44%、SーR=44)

「I wanted to think more about my life.」の内容を選択する問題です。

一つ前の段落内の「I started to look for a new job.」が正解のヒントになります。

文章全体の内容を把握することが必要です。

◉基本:大問8(1)(S層89%、R層47%、SーR=42)

第2段落の内容と合っている英文を選ぶ問題です。

第2段落をきちんと読むことが必要となります。

そうすれば正誤はすぐに確認できます。

◉基本:大問8(5)(S層96%、R層59%、SーR=37)

本文の内容に沿ったタイトルを選ぶ問題です。

2つの例が書かれているので、その2つに共通する内容が本文のタイトルになります。

問題文の段落構成は以下の通りです。

第1段落:What do you do if your favorite things break?(もしあなたのお気に入りのものがこわれたらどうしますか?)

第2段落、第3段落:reuseするための技術の具体例

第4段落:Japanese has traditional techniques to restore old and broken things.(日本には古くて壊れたものを復元する伝統的な技術がある。)

You can them again if you use these techniques.(もしこれらの技術を使えば、それらを再び使うことができる。)


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