勉強の要点

子どもたちとの「間合い」を意識する

子どもたちを指導するときに意識しているのは「間合い」です。

間合いを辞書で調べると、次の2つの意味があります。

「間合い」の意味

  1. 程よい間隔。距離。
    「間合いを取る」
  2. 程よい時期。ころあい。
    「間合いを見計らう」

滝沢進学塾では基本的に1対1の対応なので、一人一人の生徒に合わせた指導をしています。

指導する上で、勉強している生徒との精神的距離を意識しています。

具体的には、集中して問題を解いている時などは、「間合い」をはかり、遠くから見守るようにします。

逆に、眠そうだったり、集中できていない時は、「間合い」を詰めて、緊張感を持たせるようにします。

さらに、心配事や不安を抱えているような時は、「間合い」を取りながらも、生徒の本当の気持ちを引き出すようにします。

このように、生徒が勉強する環境を整えることを大切にしています。そのために、目の前で勉強している生徒の状態をよく見極めて、ちょうど良い「間合い」を取るようにしています。

もう一つ、指導する上で意識しているのは、適切なタイミングで声かけや解説をすることです。

生徒ごとに勉強している教科やテキストが異なるので、それぞれの生徒の進捗状況を確認しながら、「間合い」を見計らって声かけをします。

ふつうは生徒が丸つけと見直しを終えたところを見計らって生徒のところに確認に行きますが、分からなくて困っている時は、ヒントを与えたり、一緒に問題の内容を確認してから、再度問題に取り組ませます。

時には、問題を解いているのを見て、「ここ間違っているな」と思っても生徒自身が気づくまで声をかけないこともあります。

また、間違ったところをすべて解説することは時間的に無理なので、より重要度の高いものを優先して解説します。解説時間が長くなるほど、生徒の集中が途切れてしまうので。

このように、生徒が集中して勉強できる環境を整えることを大切にしています。そのために、教室全体の状況を把握して、「間合い」を見計らって対応するようにしています。

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この記事を書いた人
滝沢進学塾

歳弘 明(としひろ あきら)
滝沢進学塾塾長(指導歴20年)
岩手県出身/盛岡一高卒/北海道大学農学部卒
勉強や受験で困ったときの強い味方。指導対象は小学生、中学生、高校生。塾長が学年や教科を横断的、総合的に指導するのが特徴。

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