勉強の要点

なぜ覚えられないのか?その原因を探る

漢字や英単語、社会の語句などを覚えようとしても覚えられないのはなぜか?

もし覚える方法が分かったら覚えられるようになるのか?

具体的に覚える方法はいろいろありますね。

ひたすら書いて覚える

何回も見たり読んだりして覚える

音読をする

音声を聞いて覚える

頭の中で映像として覚える

歩きながら覚える

もう少し高度な覚え方としては次のようなものがあります。

漢字や英単語を使って短文をつくる

音節、組み立て、意味などを細かく分析する

知っている知識から連想して覚える

いくつかの事柄を関連づけて覚える

他にもネットやYouTubeなどを検索すればいくらでも出てきます。

しかし、良い方法を見つけても、実際に試してみるとうまくできなかった経験があると思います。

うまくいかない原因は何かというと、

言われた通りに実行できていないということです。

やっている本人は言われた通りやっているつもりでも、細かいところになると思い込みで勝手な判断をしていることが結構あります。

これは塾で指導をしていると分かるのですが、

すぐに成績が伸びる生徒は、先生の言うことを真剣に聞いて言われた通りやってくれます。

一方、成績がなかなか伸びない生徒は、調子がいい時はちゃんとやるが、気分が乗らない時は適当にやるというように、ムラがあるのです。

どんないい方法でも、自分のものにするまでには、正確に理解する力と努力を継続することが必要なのです。

ここでもう少し違った観点から、覚えられない原因を考えます。

覚えるべき内容が自分には関係ない、自分事と感じていないから、あるいは、覚えるべき内容に対して興味や関心を持てないからではないでしょうか?

学校の勉強というと、嫌でもやらないといけないとか、やらされている感じがするのかもしれません。

そういう時は発想の転換が必要になります。

それは覚える目的を強制的につくるということです。

友達のためとか、好きな人のためとか、家族のためとか、日本や世界のためとか、なんでもいいです。

覚えることが誰かの役に立つという仮想の目的をつくるのです。

人は誰かに必要とされることをうれしく感じることができ、それがやる気にもつながります。

できれば誰かに教える場面があればいいのですが、実際にはなかなか難しいです。

だから、自分の頭の中に教える相手を想像して、その人に教えてあげるようにする。

教えるには、自分がきちんと覚えて、説明する必要があります。

ひとつの語句もあいまいにできないからきちんと調べて理解しようとします。

知識が増えると、見える世界が変わる

知識が増えると、誰かの役に立つ

知識が増えると、もっとみんなが知らないことを知りたいと思える

そう思って一所懸命に覚えることに取り組んでみましょう。

最低1か月は頑張って続けてみてください。

この記事を書いた人
滝沢進学塾

歳弘 明(としひろ あきら)
滝沢進学塾塾長(指導歴20年)
岩手県出身/盛岡一高卒/北海道大学農学部卒
勉強や受験で困ったときの強い味方。指導対象は小学生、中学生、高校生。塾長が学年や教科を横断的、総合的に指導するのが特徴。

記事へのコメントをどうぞ